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1️⃣大正ロマンな女学生!
舞台は、大正浪漫によく似たパラレルワールド。
1920年代のフランスのベルエポックにも似た、モガスタイルのハイカラな女学生の雪路(ゆきじ)は、、、
華族たちが出入りするジャズ喫茶やダンスクラブでとっても元気に遊びを楽しんでいます。
彼女は大きな印象的なお目目で、華やかな雰囲気でととても目立つ存在感を持っています。
多くの人々から、注目されていましたし、明るい彼女はそれをとても楽しんで人生を謳歌するとはまさに、このこと。
毎日が楽しくてしょうがない。明るい雪路は輝いていて、女性たちからは妬まれているぐらい男子学生たちに人気がありました。
ある日、雪路は、そんな順風満帆な日々の中、華族の医学生である栗竜(くりゅう)と運命的に出会ってしまう。
お互いの、身分の違いを、ひしひしと感じながらも、二人はお互いにとても話が合うし、性格はわりと正反対で、2人でいると補い会える気がして、若い2人は喧嘩もしながら、どんどん惹かれ合っていきます。
生真面目でちょっとシャイな栗竜は、雪路のとびっきり底抜けの明るさと、キラキラ輝くような大きな目と長いまつ毛をパチクリさせながら一生懸命話したり、話を聞いてくれる、純粋さや、彼女のユーモア溢れる話しのネタがつきないことに最初は驚いていた。
機転が効いて彼女は実は頭が良いことに、真面目な性格が、時に反発しながら、徐々に彼は天真爛漫な雪路に心を奪われていく。
今まで自分のまわりにはいなかったタイプの、華やかで人を楽しませることが上手だけど、すごくドジで、よく転んで、どこかそそっかしい、危なっかしいいつも一生懸命に生き生きと輝いて生きている彼女を冷静な自分が守ってあげたい。
落ち着きがない彼女を常に気にかけ、それが、愛に変わっていき、気がつくと彼女のことを考えて思うようになります。
しかし、栗竜の家族は、明るくて元気はつらつな雪路がすごく気に食わない。
ましてや危なっかしいそそっかしい彼女に、なんか頭悪そうだと、交際に大反対されてしまう。
他の、我儘で高飛車で、努力家で苦学生な女学生の雪路を敵対し見下しているような華族の鼻につく女性との結婚を栗竜に強要し誠実な栗竜は、そんな家族に苦しみます。
栗竜は、自分勝手な家族たちに苦悩しながらも、家族との確執を抱えたまま、雪路との関係を断たざるを得なくなるまで、追い詰められていく。
そんななか戦争の足音が、彼らにも近づいてくる。
栗竜にも、召集令状が届き、栗竜は軍医として最前線に派遣され、基地が敵の爆撃を受け、栗竜は亡くなったと、雪路のもとに連絡がくる。
たった一枚の紙切れだけでは栗竜を忘れられるはずもなく。
雪路は、何年も栗竜のことを忘れられなかった。
でも、やっとのことで見つけてきた、彼が研究していたという葡萄牙からきた、金平糖の製法に興味を持ちます。
彼女は戦争が終わってから、、栄養失調による低血圧に苦しんでいました。
栗竜が残してくれていたレシピをもとに自分でも金平糖作りに挑戦し、徐々に腕を上げていきます。
金平糖作りに夢中になる中で、雪路は、いつか自分の店を持つことを決意します。
時が経ち、ある日、雪路は偶然にも栗竜に似たひとと再会する、、、
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