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「ちょっと、あたしのお父さんの悪口言わないでよね! 確かに冴えないおっさんかもしれないけど、これでも管理職なんだから! お金は結構持ってるわよ。そっちこそ赤ちゃんを盾にお金目当てで迫ってるんじゃないの~?」
「んだと。部下に手を出したスケベジジイに言われたくねーわ!」
お互いに席を立ち、むむむと睨み合う華子と奏多くん。
一触即発な雰囲気だ。
「華子、いいから座りなさい!
みっともない」
お父さんに言われ、渋々席に着く華子。それに合わせて奏多くんも渋々座る。
「みっともないのはどっちだか!」
奏多くんが悪態をつくと、多香子さんがそれをたしなめた。
「いい加減にしなさい、奏多!
正信さんに失礼よ!」
奏多くんは舌打ちをし、毒をはいた。
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