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「華子。まずは未来の話を聞こう」
「どうせ本音なんて言わないって! 未来は絵に描いたいいこちゃんだもんね!」
華子の嫌みに胸がチクリとした。
「で、でも会ってもみないうちから決めつけるのも、よ、よくないと思う……!」
「ハイハイ。いいこちゃんな回答ありがとう。悪いこちゃんなあたしは、退散しますよ~だ!」
そう言って華子はお皿をもってリビングから出ていった。
いいこちゃんな回答か……。結構ぐさりとくるな。私は前髪をさわりながら、華子の言葉を反芻した。
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