初顔合わせ

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上原(うえはら)春風(はるか)です。華子(かこ)ちゃん、未来(みく)ちゃんと同じ小学校4年生です。よろしくお願いします」 多香子さんも美人だと思ったけど、春風(はるか)くんも、ほうとため息が出るほどのイケメンだ。ふたりとも優しそうな感じで、少しほっとする。 そのとなりに座っているのが、奏多(かなた)くん。せっかくのイケメンさんなのに、眉間にシワを寄せて怖い顔をしている。ちょうど華子(かこ)の向かいの席になるから、お互いに仏頂面をしている形になるんだけど、春風(はるか)くんと違って、奏多(かなた)くんは一言も話さなかった。 「奏多(かなた)、挨拶ぐらいしなよ」 と春風(はるか)くんが言っても無視。 ずっと華子(かこ)と睨みあってる。 「あ、あの。私、鈴宮(すずみや)未来(みく)っています。隣にいるのが双子の姉の華子(かこ)です。よ、よろしくお願いします!」 ペコッと頭を下げる私に、にこにこと笑顔を向けてくれる多香子さんと春風(はるか)くん。よかった、いい人そうだ。 ほっと安心したのもつかの間、華子(かこ)がとんでもないことを言い出した。
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