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怒りに任せてコメントを打って送信する。ローズボーイの憂鬱は、人気ランキングの百位以内にも入らない作品である。しかしながら、春子のように昔懐かしいテイストのBLを好む読者は一定数いて、少数の熱烈なファンによって支えられているといっても過言ではない。
──誰のおかげで書けてると思ってるのよ!
スマートフォンをエコバッグの中に放り込み、春子はキッと目の前の高校生を睨み付けた。さっき電車が大きく揺れた際に、彼が舌打ちしたのを聞いていたのである。長ネギの先が少し曲がっている。けれど、そんなことはもうどうでも良かった。春子にとって大事なことは、七緒と加瀬が結ばれることなのだから。
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