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キャラクターが勝手に動くとは、プロットやキャラの基本性格、バックボーンなどを緻密に構築していないがために起こるバグのようなものだ。だがしかし、作者の頭で想像し得ないことは文章にはならない。勝手に喋るだの、勝手に動くだのと、さもそれがすごいことかのように言うが、要するにそれは土台がしっかりしていない言い訳に過ぎない。
なにがプロット通りに、よ。
結局のところ、この作者はなにもわかっていないのだ。確かに恋愛ものにはライバルの出現や当て馬が必須である。どうなっちゃうの? と、ハラハラさせつつ、最後にはメインのふたりが結ばれハッピーエンドという流れは外せない。そう。結ばれるふたりは初めから決まっている。ローズボーイの憂鬱でいえば、七緒と加瀬がそれである。
なのに、どうして庭師の颯斗なのか。
笹倉夏帆が読者へ向けたメッセージを読むと、当初からのプロットというやつは、七緒と颯斗がくっつくことを示唆している。BLにおける解釈違いは戦争だ。読者が、あるいは視聴者が望むふたりでないと、作者は大炎上する羽目になる。それを笹倉夏帆はわかっていない。
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