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その夜、家に帰ると、ふれふれ魔王さんは消えていた。
部屋中探しても見つけられなくて、不思議なことだけど、「消えた」と考えるしかなかった。
「魔王」だけあって、結構怖いお方だったのはたしか。
だけど、最後に時間を戻してくれた時の瞳の光は、今思えばどこか優しげだった気も。
もしかすると魔王さんは案外良い人で、今もどこかでこっそり僕を見守って、応援してくれているのかもしれない。
ふれー、ふれーって。
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