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「……考え直してもらえないか?」
『律希さんっ、』
「あと一年半かけて、絢音をいま以上に幸せにすると約束する。実夏のことも全部俺が世話するし…仕事の邪魔は絶対にしない」
『もう…わたしは、』
「─…なら、言い方を変える。俺が辛い。絢音が居ない生活なんて今更考えられない」
やめてっ…言わないで、お願いだから、、
「好きなんだ…俺は絢音のことが、好きだよ」
どうしてっ、いまなの…?もっと前に言ってくれたら私だって…伝えられたのにっ─…
「─…愛してる、絢音。頼むから、どこにも行かないでくれ」
『り…つきさっ、』
「これからもずっと、俺のそばに居て欲しい」
なにか話せば涙が溢れだしそうで、何も答えることが出来なかった。代わりに首を左右に振って…震える手で離婚届を彼の前へと差し出す。
『……ごめん…なさい、離婚…してください』
好きです─…好きだから、守りたいんだ。いつかもし伝えられる日が来たらその時は私の方から、愛してるって先に言わせてね。
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