Ayane

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****** 『こらっ…実夏!!走らないの、』 「えー…だってママ歩くの遅いんだもん。早くママばぁばのお家行きたい!!」 私の両親のことをママばぁば、ママじぃじと呼んでいる実夏。お察しの通り…ウチの両親は実夏のことをかなり、溺愛している。 打ち明けたときの驚きようと言ったら、それはそれはもう!とんでもなかったけど…律希さんの誠実な態度に心を打たれたのか、、しばらくして実夏を連れて帰ったときには既に…私の部屋だった場所は子ども部屋と化していた。 律希さんのご両親にも、ハジマリは契約婚だったことを告げたものの─… 「なんとなく、そんな気はしていました。けどいずれこうなることも予想出来たので…何も言うことは無いです」 っと、お義母さま。 「どちらでも、律希が幸せなら父からも何も言うことは無いよ。これからもよろしくね…絢音さん」 っと…お義父さま。 改めて進藤家の方々の品格の高さには驚いたが、何だかんだ律希さんに対する愛情がこちらに伝わってくるので…私のことを受け入れてもらえて良かったと心から安堵した。
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