まえがき

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6. 目の前の情景は… 広い道路? 道幅十メートルはあるだろか? そして道路は真っ直ぐ伸び… 何キロ先にあるのか? 道路の終着点には目新しい建物が聳え立っていた。 その目新しい建物は奇妙な形をしていて… 例えるなら… 中国上海にあるテレビ塔の様な建物で… 俺が出張で上海に行った時宿泊したホテルの窓からこのテレビ塔が観えたからだ。 俺はこのテレビ塔を見て何か違和感を感じた… それは奇妙な形であり… 近未来的な建物であると? 俺だけなのかも知れないが… そのテレビ塔だけが斗出していて… 周りのビルと歩調が取れずに浮いている感じがしたからだ。 今、目の前の情景は中国上海とは違いテレビ塔の様な建物以外は… 両サイドに老朽化した建物が並んでいた… テレビ塔辺りを眺めていると… 「な・なんだあれは…?」 俺は空を観て叫んだ。 それは空の空間が…大きく「歪(ゆが)」んでいたからだ。 その「歪(ゆが)」みは収縮する様に… それはカラのペットボトルに気圧をかけると… 変わった形に伸縮を繰り返す現象に似ていたからだ…
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