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出版記念会
ー二つの論説文、『暗記と創発の抽象演算~すべての日本人が陥る誤謬~』、『作家にとっての暗記とは』の出版が決まりました。本格論説家よしけんさんです!!
よしけん「今回の作品は、ふとした会話がキッカケで生まれたんです。」
ー会話がキッカケですか、、暗記とかパロディーといった会話をしていたんでしょうか?
よしけん「そうです。しかし、ストーリー構成を会話していたわけではありません。しかし、パロディーや暗記はどちらも直接創作活動に絡むものなので、すぐに論説作品にしました。私にとって何気無い会話はプロット、つまり設計図の宝庫なんです」
ーたしかに一作目の論説でまず創作と暗記の同質性を証明し、二作目で作家にとっての暗記、つまりパクリの位置付けについて論じてますね。特に一作目は難解ですが
よしけん「論理性を意識したので、数学理論のような難易度になってしまいました。よって本文末に簡単な要旨を載せています。全ての日本人が暗記は低質で創発に価値があると考えているでしょう?違うんです、暗記はとっても偉いんです」
ー制作者に目の前でこうした簡単な説明をしてもらえると、我々読者としては有難いですね。あの難解さだと
よしけん「抽象度に関する議論は特に難解に感じたと思います。メフィストフェレス君としても、ちょっとやり過ぎたので巻末に要旨を載せたと言っています。難解に感じる方は、巻末の要旨と簡単に感じる部分を拾い読みして下さい」
ーそうさせていただきます。そして一作目は二作目への布石になってますね
よしけん「そうなんです。作家にとっての暗記って何なの?と考えた時に創発と暗記の同質性は外せないんです。結局は、創発と硬く構えずに、気楽に暗記した方が良い作品は書けます」
ーもはや全てがパクリなんじゃないの?とまでおっしゃってますが
よしけん「文学、小説、映画、音楽、アパレルなんかもそうですが、パクリは至るところに侵入していて、もはや製作の知恵なんです」
ーどんな感じに準備し、発想が出るんでしょうか?
よしけん「作家は準備をしないんです。だから作家なんです」
ー準備をしないんですか!?
よしけん「そうなんです。他の作家は知りませんが、それが私なんです。とにかく、知識を気軽に入れて放っておきます。読書は私の天性、つまり歯磨きと同じ日常ですから、準備とは言わないんです。すると日常生活で知識を知恵に昇華するプロットが浮かぶんです。これが私の日常です。知識を入れるだけで、その知識が一人歩きしてくれるんです。これは暗記と創発の同質性の肯定的な側面からの説明です。論説ではこういった側面からは説明していないので、ここで補足しておきます」
ーわかりやすい説明ですね。準備をしない、だから作品がかけるんですね
よしけん「そうなんです。仕事のための準備はしませんが、仕事と関係ない勉強だったり、瞑想修行なんかは暗めの気分で虚仮の一念でやります。今度は分かりにくいですが、それが私の本質なんです」
ー学問とはあまり縁がない、私には分かりにくいかもしれません
よしけん「仕事に関係する勉強だけをする、ほとんどの日本人がそうだと思いますが、それは知性、学問を一面的に捉える手段にしかならないんです。知は我々が勝手に作った分業に従って領域を分けられる対象では無いんです。例えば抽象演算は抽象数学や理論物理がわからないと書けない内容なんです。内容は哲学的ですが、哲学だけではダメなんです」
ーおお~わかりやすい説明ですね。哲学者らしい発言かも知れません。よしけんさんは無理矢理知恵を絞っている様子が全くありません。論説も秒殺ですからね
よしけん「虚仮の一念で仕事と関係の無い瞑想や勉強をすると、日常が粗削りなプロットに変わるんです。だから秒殺なんです。眩学的な表現に感じるかも知れませんが、私にとっての単純な真理です。無理やり出すと、どうしても文学的な修辞技法がいい加減になるんです。こういうものは時間で自分を縛り付けて準備して出るものでは無いんですね」
ー私達、つまり他のカテゴリーの人種にも参考になるかもしれません。サラリーマンの会議で良いアイディアが出ない、こんな話もたまに出ますからね。
よしけん「集団でアイディアを捻っても、無難なものに終始する可能性がある。個が無いからです。作家さん達はリレー小説なんかもやっているようですが、個で動く事も多いようです。それが個という概念の発揚に繋がるんです。『会社という集団の中にあっても、結局は個人だよ』と考えている人にとっては、私の話は当事者意識を持つことができる内容かもしれません」
ー作家にとって日常がプロット!!日常の出来事を一瞬にしてノンフィクション作品にしてしまうよしけんさんらしい発想です。歩くプロット製造機のよしけんさん、今後はどんな活躍を見せてくれるのでしょうか!?
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