【言の葉の欠片《3》】

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(ほむら)】 よ。 俺、一如(かずなお)。 久しぶり。 色々な事が片付いて、どうやらこの脳みそは落ち着きを取り戻したようだ。 だからか。 俺が(おもて)に出なくてもよくなったのだろう。 ローソクの(しん)にマッチで火をくべて俺は、その炎の揺らめきに身を任せ煙草を(たしな)む。 実に心地よい。 俺は、めぐみさんの怒りから生まれたのだと思う。 例えて言うのであれば俺は火を(つかさど)る神か悪魔なのだと自負(じふ)しているくらいだ。 あと5分……この一時(ひととき)(たの)しみたい。 2023年12月09日6時37分08秒
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