誘い

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誘い

「......は? 」 「日本語が通じているか? 同じ言語だと思うが......」 「イヤ通じるわ!! 意味わかんねぇんだよ! 」 「言葉のままだ。世界を取るぞ」 「ま、まてまて。お前何がしてぇんだ? 」 ヤツは少し黙り、顎に手を当てた。すると、今度は幾ばくか分かりやすいことを喋った。 「では、今度の町内マラソン大会。それに出場しろ。俺も出る」 「ああ、あれか。でも、毎年カスみてぇな優勝賞品だから、やる気起きねぇんだよな」 「......ではこうしよう。お前が俺に勝てれば、これからの学校生活で買うことになる、毎日の弁当を奢ってやろう」 「おぉ!! マジか!! 」 「ただし負ければ、俺の言うことを聞いてもらおう」 「......」 こうして、俺は町内マラソン大会とかいうクソみたいな催しに出ることになった。 そこで俺は、ヤツの言ったことの意味を知ることになった。
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