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美容外科を選択
当然のことながらシミ取りは自費診療。5回コースだの10回コースだの施設によって内容は違えど、顔全体のシミを排除するには20万~30万の費用がかかると噂では聞いている。
自宅から30分以内で通院可能な施設をネットで探してみたところ、ヒットしたのが7件。大手の美容外科クリニックもあれば、小規模な美容外科、一般診療をしている皮膚科や婦人科もある。
目に留まったのが「シミ取り10個までなら26,000円」「シミ取り放題63,000円」の記載。
……え?その値段でシミって取れるの?取り放題で約7万円?20万とか30万って話は何なの?
幾つかのホームページを見てみると、QスイッチルビーレザーだのピコレーザーだのフォトRFだの、何種類かのレーザー治療と薬剤治療があるようだ。
値段は施設によって様々。同じピンポイント照射をするピコレーザーなるものでも、一回1万円かかるところも有れば、5千円以内で済むところもある。一体この差は何なのか。脳内では疑問符が阿波踊りを踊っている。
自分のシミの種類がいまいちよく分からない。どの治療が適切なのかも分からない。なにせレーザー治療に興味を持ったのは最近のこと。更衣室の一件があってからだ。それまではシミ取りレーザー治療など、微塵も考えていなかった。
「大きな買い物をする時こそ、安さだけで飛び付くな!」を念頭に置いている私は、知名度とシミ取り実積件数を重視し、値段もそこそこ良心的と思われる大手美容外科を選択。
やると決めたからには大枚をはたくのは覚悟の上。取り敢えず、追加治療を含み30万以内と予算を決定。ネットでその施設のカウンセリング予約を完了。
そして、翌日にメールで送られて来たのが予約日時決定の知らせと、PDFの問診票。当日の診察をスムーズに進めるため、診察前日までに返信して欲しいと言葉が添えられている。問診内容は名前、住所などの個人情報と、肌の悩みの詳細と希望の施術、予算額、カウンセリング当日に施術を希望するのか、などの簡単な質問でした。
――そして、予約当日。
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