赤と白3部

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 翌日、S・Yスタジオに行くと、ジミー・ブラウンがいた。 「ようこそ、いらしゃいました。  長旅の疲れは有りませんか?  早速ですが、シリウスと、あの二人で最後のエンディングのダンスを合わせたいと思います。  少しのズレも許されません。  彼女達のダンスに付いて行って下さい。」 「私達があの二人に付いていく?」    しかし、シリウスのメンバーは、誰一人、歌劇Y&Aに付いて来る事が出来なかった。  あの、岬光也と花椿瑠衣でさえも…… 「もう一度、やり直し!  あなた達、時間がありませんよ!」   練習が終わり、若菜が岬光也と花椿瑠衣の元に近づいた。 「練習、有り難うございました。  体の切れとか勉強になりました。  明日も宜しくお願いします。」 「あの子、私達を馬鹿にしてる?」 「……。」 「桜木さん、あの二人いつの間に……」 「あの二人の人気は本物よ。  誰もが認めるエンターテイナーになってるわ。  化け物よ。」    そして、ブロードウェイ公演を控えた前日、茜は不安を若菜に伝えた。 「私達、大丈夫なの?  最初の昼の公演は、いいとして問題は、夜の公演だよ。  一日、二回だよ。  それも、三時間。」 「やるしか無いでしょ!  あれだけ練習したんだから。  三人で…」   「沙月…」  
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