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そして夜の部が開始された。
ブロードウェイ・シアターには、昼の部を上回る報道陣やテレビ曲などが多く詰めかけたいた。
何故ならブロードウェイ・シアター初のアメリカ本土に生放送されるからだ。
国民の皆んなが、オーディションの続きを期待している。
昼の部、同様にスター・シリウスのショーが、終わり歌劇Y&Aが舞台に向かった。
「茜、行くわよ!」
「沙月、見ていてね!」
二人は胸に付けていた、かすみ草と薔薇を舞台の隅に置き、二人の演劇は始まった。
二人は昼の部と変わらず、素晴らしい演技を披露した。
茜も若菜も全力でブロードウェイ・シアターの屋根を突き破る勢いで歌い、熱い演技をした。
初めて、花の力を借りず二人は、夜の部を乗り切った。
【二人の演技は、実に素晴らしかった!
彼女達は、日本の文化を私達に教えてくれたが、歌劇Y&Aを育てたのは、私達だ!】
初日の公演は大成功に終わった。
舞台を後にして二人は、薔薇とかすみ草を手に取った時、二つの花は枯れ始めていた。
「沙月、ありがとう。
あなたに逢えて私は強くなれた。
弱い私を薔薇の力で、後押ししてくれたけどね。
でも今では自分の力で演技が出来るようになったんだよ。
沙月、観てくれた?
私達の演技を……」
「茜、これからだよ!
私達は、やっと独り立ちしたんだよ。
沙月はずっと、これからも私達を見てるよ。」
《その夜、二人の夢の中に沙月が出てきたそうだ。
昔、逢った沙月は、十四歳。
しかし、夢に出て来た沙月は、大人の女性になっていたそうだ。》
「沙月も、私達と一緒に成長して来たんだね!」
「夢でおめでとう。って言ってくれたよ。
これからは、応援する事しか出来ないて言ってたけど、よくここまで頑張ってね!って言ってくれたわ」
「私にも一緒の事、言ってた…」
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