赤と白3部

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 福岡歌劇団に一本の電話が入った。  【 私、サミー・ジョンソンと申します。岡田社長は、居ますか? 】  事務員は、岡田社長に電話を繋いだ。 「誰だ!サミー・ジョンソンて?  私は、英語なんて分からんぞ!  通訳出来る奴を呼べ!」 「誰もいません…」 「困ったなぁ…  はい。もしもし、My name is Okada.  I can't speak English.」    【それは、困りましたね……  後日、ジミー・ブラウンから電話をして貰いましょう… 】 「あれっ……  切れちゃったよ。  ところで誰なの?  サミー・ジョンソンて……?」  翌日、ジミー・ブラウンが福岡歌劇団の岡田社長に連絡を入れてた。 「初めまして。  私、ジミー・ブラウンと申します。」 「あ、あのジミー・ブラウンさん?  My name is Okada 」 「いやいや、私は日本語が喋れるから大丈夫です。」 「そ、そうですか? 良かった……  ところで、わざわざ何の用で、お電話を…?」 「昨日、サミー・ジョンソンが岡田社長に連絡を入れたと…。」 「あぁ〜昨日の人ですね。」 「あの人は、S・Yスタジオの社長で、今年の年末、ブロードウェイ・シアターの会場が抑えられたので、歌劇Y&Aの公演を予定したいとの話が有りました。」 「えっ……  あの二人がブロードウェイに立てるの?   とうとう、その日が来たのか!」 「つきましては、福岡歌劇団の公演も考えておりまして、メインは歌劇Y&Aになると思いますが、宜しいですか?」 「な、何ですって……  福岡歌劇団がブロードウェイの舞台に立てるの?  信じられん。」 「答えは、急がなくても構いません。  日にちは、まだあるので。」 「いやいや、答えは、もちろん、YESです。  こちらの、スケジュールの調整はしますので宜しく、お願いします。  近く、桜木彩奈と言う福岡歌劇団のトップをそちらに行ってもらいます。  サミー・ジョンソンさんにも宜しくお伝え下さい。」  
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