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福岡歌劇団に一本の電話が入った。
【 私、サミー・ジョンソンと申します。岡田社長は、居ますか? 】
事務員は、岡田社長に電話を繋いだ。
「誰だ!サミー・ジョンソンて?
私は、英語なんて分からんぞ!
通訳出来る奴を呼べ!」
「誰もいません…」
「困ったなぁ…
はい。もしもし、My name is Okada.
I can't speak English.」
【それは、困りましたね……
後日、ジミー・ブラウンから電話をして貰いましょう… 】
「あれっ……
切れちゃったよ。
ところで誰なの?
サミー・ジョンソンて……?」
翌日、ジミー・ブラウンが福岡歌劇団の岡田社長に連絡を入れてた。
「初めまして。
私、ジミー・ブラウンと申します。」
「あ、あのジミー・ブラウンさん?
My name is Okada 」
「いやいや、私は日本語が喋れるから大丈夫です。」
「そ、そうですか? 良かった……
ところで、わざわざ何の用で、お電話を…?」
「昨日、サミー・ジョンソンが岡田社長に連絡を入れたと…。」
「あぁ〜昨日の人ですね。」
「あの人は、S・Yスタジオの社長で、今年の年末、ブロードウェイ・シアターの会場が抑えられたので、歌劇Y&Aの公演を予定したいとの話が有りました。」
「えっ……
あの二人がブロードウェイに立てるの?
とうとう、その日が来たのか!」
「つきましては、福岡歌劇団の公演も考えておりまして、メインは歌劇Y&Aになると思いますが、宜しいですか?」
「な、何ですって……
福岡歌劇団がブロードウェイの舞台に立てるの?
信じられん。」
「答えは、急がなくても構いません。
日にちは、まだあるので。」
「いやいや、答えは、もちろん、YESです。
こちらの、スケジュールの調整はしますので宜しく、お願いします。
近く、桜木彩奈と言う福岡歌劇団のトップをそちらに行ってもらいます。
サミー・ジョンソンさんにも宜しくお伝え下さい。」
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