赤と白3部

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4・ヤバい!      S・Yスタジオに戻り、・ジョンソンが年末に向けてブロードウェイの打ち合わせを行った。  【細かい日程は、福岡歌劇団に送って、ご存知だと思いますが、予定は一カ月公演を予定しています。  一日、二回の公演で一回の公演時間が三時間、昼の部、夜の部で公演を行う予定です。  公演の前半に福岡歌劇団のショーを行って後半は歌劇Y&Aの演劇を含めたショーでいかがでしょうか?  福岡歌劇団のショーの内容は全て、お任せします。  しかし、歌劇Y&Aの舞台構成は、私とジミー・ブラウンに一任して頂きたい。  そして、売り上げの利益は、八・二で構いませんか?】 「八が歌劇団ですか?」 「えっ……  とんでも無い。  八は、私達です。」  桜木彩奈は呆れた顔で、「ほとんどの利益がS・Yスタジオとジミー・ブラウンさんの手に……  しかも、福岡歌劇団は前座的な扱いですか?  そして主役は、福岡歌劇団の初舞台しか立ってない二人に……  この話は、無かった事にして下さい。」   【残念ですね……  分かりました。  桜木彩奈さんは、もう少し経営に理解のある人と思っていました。  先程からの二人の人気を見られたでしょ。  おそらく、福岡歌劇団だけの力では、ブロードウェイシアターを満員にする事は無理でしょう。  しかも一カ月間も公演をしたら大赤字ですよ。  よく考えて下さい。  二でも安くないはずです。  私達に任せてくれたら、福岡歌劇団に莫大な利益をもたらしますよ。  公演中より、公演後の方がね」 「分かりました……  契約しましょう。」  桜木彩奈は、サミー・ジョンソンの差し出した契約書に渋々、サインをした。    《若菜は、当時を振り返り初めて大人の世界を見た。と言っていた。》  
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