赤と白3部

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 5・ブロードウェイ公演に向けて。    そして、街の中は、クリスマス・イブで賑わう中、シリウスの男役、岬光也と娘役、花椿瑠衣がシリウスのメンバーを引き連れジョン・F・ケネディ空港に到着た。 「世間は、クリスマス・イブって言うのに、私達はクリスマスも正月も無いの?  第一便って、最悪じゃない?」 「そんな事、言わないのよ!光也」 「しかも、私達は、あの二人の前座だろ。  しかも、迎えも来てないし。」 「すみませ〜ん。  遅れて、私達、島崎と申します。  歌劇Y&Aのマネージャーをしてまして。」 「あの子達、いい身分ね!  マネージャーだってよ。」 「本当!  舞台も、ろくすっぽ立ってないのに!」 「あははっ…」 「お疲れとは思いますが、ホテルで、少し休んでもらって、スタジオの方を案内しますので……」 「クリスマス・イブなのに遊びにも行けないの?」 「いえっ……  ジミー・ブラウンが時間が足りないと……  歌劇Y&Aを入れた全体練習で……」 「何様のつもり?」 「そんな事言わないの!光也」  シリウス一行は、ホテルで少しの休憩を取った後、S・Yスタジオに向かった。  そこには、桜木彩奈が歌劇Y&Aの練習を見ていた。 「ご無沙汰してます。」 「やっと、来たのね、花椿さん。  シリウスのメンバーも全員いる?」 「はい。   あの二人が歌劇Y&Aですか?  日本のテレビで何回か見ましたが……」    練習している二人を岬光也と花椿瑠衣が思わず目を合わせた。 「明日からシリウスのメンバーも練習に入ります。   今日は、ゆっくり休んで明日に備えて下さい。」   他のメンバー達は、クリスマス・イブをゆっくり過ごせると大喜びだったが、二人は、ヤバい事に気付いた。 「あの二人、半端じゃないよ!  マジ凄い。」  
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