17人が本棚に入れています
本棚に追加
5・ブロードウェイ公演に向けて。
そして、街の中は、クリスマス・イブで賑わう中、シリウスの男役、岬光也と娘役、花椿瑠衣がシリウスのメンバーを引き連れジョン・F・ケネディ空港に到着た。
「世間は、クリスマス・イブって言うのに、私達はクリスマスも正月も無いの?
第一便って、最悪じゃない?」
「そんな事、言わないのよ!光也」
「しかも、私達は、あの二人の前座だろ。
しかも、迎えも来てないし。」
「すみませ〜ん。
遅れて、私達、島崎と申します。
歌劇Y&Aのマネージャーをしてまして。」
「あの子達、いい身分ね!
マネージャーだってよ。」
「本当!
舞台も、ろくすっぽ立ってないのに!」
「あははっ…」
「お疲れとは思いますが、ホテルで、少し休んでもらって、スタジオの方を案内しますので……」
「クリスマス・イブなのに遊びにも行けないの?」
「いえっ……
ジミー・ブラウンが時間が足りないと……
歌劇Y&Aを入れた全体練習で……」
「何様のつもり?」
「そんな事言わないの!光也」
シリウス一行は、ホテルで少しの休憩を取った後、S・Yスタジオに向かった。
そこには、桜木彩奈が歌劇Y&Aの練習を見ていた。
「ご無沙汰してます。」
「やっと、来たのね、花椿さん。
シリウスのメンバーも全員いる?」
「はい。
あの二人が歌劇Y&Aですか?
日本のテレビで何回か見ましたが……」
練習している二人を岬光也と花椿瑠衣が思わず目を合わせた。
「明日からシリウスのメンバーも練習に入ります。
今日は、ゆっくり休んで明日に備えて下さい。」
他のメンバー達は、クリスマス・イブをゆっくり過ごせると大喜びだったが、二人は、ヤバい事に気付いた。
「あの二人、半端じゃないよ!
マジ凄い。」
最初のコメントを投稿しよう!