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「なぁんでダメなんだよ?」
「……ダーリンで良いだろう?」
ハニーは嫌だがダーリンは良いのかと言うギュンター・ノルベルトの小さな突っ込みは無視をされてしまい、そもそも何故そんな決まりを作ったとレオポルドが些か呆れた顔で呟くと、そもそもはリオンの元刑事仲間と飲んでいる時に出た話題がきっかけだったが、いつだったか姉のアリーセ・エリザベスがそう言っていたのだと教えられてウーヴェを除く三人の男の視線が一点に集中する。
視線の集中砲火を浴びたのは、今ここにいる男たちの中で最も体格も良く身長も高いがリオンと対極にいる様な静けさで微笑ましそうに義理の兄弟達の騒動を見守っていたミカだった。
「え? 僕かい?」
「……エリーと付き合いだした頃にハニーと呼んだら5ユーロ支払わされると言ってた」
「ああ、そう言えばそんなこともあったなぁ……」
「ミカも!?」
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