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「……もう終わりだ、ノル、リオン」
「……ん」
「そうだな……リオン、ケーキを食べる時は何を飲む?」
「あ! ラテで良かったら俺が淹れる!」
妹と弟の言葉に兄が素直に手を引くだけではなく本気でリオンとやり合うつもりなどない事を教える様に問いかけると、リオンもギュンター・ノルベルトの心が分かっているからかお詫びも兼ねて得意のコーヒーを用意すると宣言する。
「ああ、良いな。リーオ、ケーキだから砂糖は少なめが良い」
「ん、分かった」
カフェラテにするから甘さは自分で調節してくれと言い残、そそくさとリビングから出て行くリオンを心なしか呆然と見送ったギュンター・ノルベルト達だったが、昨日の事件の傷がひとまず昇華された事、リオンの行動を肯定し受け入れてくれたことを本当に感謝しているとウーヴェが伝え、それに安心した顔で頷くのだった。
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