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笑ってくれたのは、瀬野さんだった。「まあ、俺もお前が死ぬとは思えんな」
──あとは、隣で無言を貫いているこの人だけだ。
「わたしも仕事の事とかあるので、明日また来ますね。早坂さん、送ってもらえますか」
早坂さんはやはり無言で立ち上がった。
帰りの車が、こわい。
「あっ、財前さん、泳斗くんは・・・いますか?」
「ああ、立て込んだ話になりそうだったからね、泳斗くんは僕の知り合いに連れ出してもらったよ」
「そうですか・・・」 残念だが、仕方ない。そしてその知り合いは"人間"なのか気になって仕方ない。
「明日、会うといい」
「はい、そうですね」
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