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その口ぶりが学生時代と何ら変わらないものであることにホーキンスが気付いてやれやれと息を吐き、ヨンソンも学生時代の気分に戻ったように肩を竦めるが、冗談はともかくこの近くにあるチャイニーズレストランがあり、そこのランチが美味いと聞いたのでそこに行くつもりだと続けると、ホーキンスの目が丸くなった後好意的に細められる。
「あの店ですね」
何度かリアムと一緒に行ったことがありますと教えられ、その言葉にもヨンソンの顔が驚愕に彩られてしまう。
「……先生」
「何ですか?」
ヨンソンが居住まいを正すように背筋を伸ばしてホーキンスを呼ぶと、呼ばれた方も往年の気持ちを思いだした顔で椅子を回転させてヨンソンと正対するように向き直る。
「リアムという男は本当に不思議な男ですね」
己の友人知人からリアムの話題が出る度に感じていたことだが、今まで己の周囲にはいなかったタイプの男だと続けるヨンソンにホーキンスが目を細めて先を促し、人畜無害、底抜けのお人好しなど取りようによれば小馬鹿にしているような形容詞があいつには付くことが多いが、それによってあいつは損をしていないのか、嫌気が差さないのかと続けるとホーキンスの目がキラリと光る。
「この間もディナー時に突然押しかけても笑顔で歓迎してくれました」
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