出会い編 第十四話

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出会い編 第十四話

「入れ…」 「失礼します」と言って社長室に入った 「んで、来たってことは視察してきたってことだよな?」とパソコンに入力しながら聞いてくる 「はい、仲良くなってきました」 「仲良く…まぁ、いい。なんか進展はあったか?」 「ええっとですね、社長のことだいぶ気になってましたよ」 「本当か?」 「え、えぇ…」 「そうか…山本、よくやった」 「は、はい」ま、まさかこんなことで褒められるなんて思いもしなかった… 「で、なんて言ってた?」 「あ、ちゃんと録音してあるので、そちらを確認してもらえれば」とボイスレコーダーを渡す そして、社長は流し始めたが、ちゃんと俺の音声も入ってるわけで、ちゃんと聞いてしまった社長からお叱りが来ました 「なぁ、山本…」 「はい…」 「上司をどんな風に思うかは別になんも言わない…。だが、運命の番にこんなこと言って…」 「すみません…」 「はぁ…出ていってくれ」と言われたので、最後に「すみません」と謝って社長室を出た 「はぁ…、録音してたことすっかり忘れてたぁぁぁ」 「いや、さすがにクビはないと思うけど、怖かったぁぁぁ」震えが止まらねぇ~ さすが…鬼のアルファ、尊敬するわ~なんて思いながら自分のデスクに戻った ***
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