発情期編 第八話

1/1
前へ
/67ページ
次へ

発情期編 第八話

このまま気まずい雰囲気になってしまうのか!と思っていたが社長が最初に喋りだした 「なぎ、今更だが自己紹介をしないか?」 自己紹介?まぁ、せっかく社長が話しかけてくれたし「いいですよ!」 「じゃあ、俺から言うな」 「名前は黒崎 翔唯(くろざき かい)だ」 「黒崎さん?」 「さんはいらない」 「というか、いずれはなぎも黒崎になるんだから、下の名前で呼んでくれ」 「かいさん…」 「だから、さんはいらない。まぁ、とりあえず…年齢は27だ」 「27!?」と思わず聞き返してしまう てっきり社長をしてるものだからもっと歳を重ねてるのかと思ったし、かいさんは、美貌の持ち主だ。 「なんだ、見えないか?」 「いや、見えますけど、社長ってもっと年齢が高い人なのかな~と」 「まぁ、高校生の時ぐらいから手伝ってたしな」 そうなんだ。高校生の時なんて、僕何してたっけ?家の手伝いしてたけど、のうのうと暮らしてた気が… 「これぐらいか?」 「あ!好きな食べ物とかはないですか?」 「ないな。嫌いな食べ物のない」 「ピーマンとかは!?」と咄嗟に自分の苦手なものを言う 「ピーマン?苦いのが美味いんじゃないか」 うわっ…この人の味覚終わってる ピーマンなんて苦いだけで美味しくないもん! 「それを言うならゴーヤも好きだぞ」 ゴーヤ…大の苦手… 「じゃ、じゃあ!ゴーヤがなにかの料理に入ってた場合は食べてくれますか?」 「食べてやらんことは無いが、1つぐらいは食べないといけないぞ」 「はい…」 ちぇっ…全部食べてくれるかと思ったのに…まぁ、食べてくれないよりかはいいか! 「じゃあ、なぎの自己紹介してくれ」 「ええっと、七瀬 凪です。年齢25です」 「好きな食べ物は、甘い物です、苦手な食べ物は、野菜…」 「そうか…野菜と甘い物…」 「うん…」ぼ、僕素直に言っただけなんだけど、ダメだった!? あんまり、翔唯さんの反応が良くない 居心地が悪い… 不穏な空気に耐えられないので、パクパク…もぐもぐとご飯を一生懸命食べ進める
/67ページ

最初のコメントを投稿しよう!

668人が本棚に入れています
本棚に追加