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発情期編 第十六話
「もう、ダメ…変なのがくゆ!」
「変なの?イキそうなのか?」
「わかんない…こわい…」と泣きそうになる
「大丈夫。安心しろイクだけだ」と言ってさらに前立腺のところを強く押す
「あ、あああ!!」と言って、ポロポロと涙を流す
少しだけ、怖かった
頭の中が真っ白になって、脱力感が全身を襲う
息が苦しくなって、肩を震わせながら息を吸う
「なぎ、頑張ったな。偉い」と頭を撫でられ、突然の睡魔に襲われた
そのまま、僕は寝てしまった
***
朝起きると、腰の痛みと少しだけ頭痛が僕を直撃した
起き上がると、腰が砕け散ったかのように痛くて「腰がぁぁ」とひ弱な声をあげる
翔唯さんが来るまでは、大人しくしとこうと思った時、「ガチャ」とドアが開く音がした
「なぎ?大丈夫か?」と言いながら近づいてきた
僕の目の前に来て「無理させてすまない」と頭なでなでを貰った
「いえ、僕も体力がなくて申し訳ないです」
「なぎが、謝らなくていい。俺が、無理させたのがいけないんだ」と言い頭をなでなでされた
翔唯さんの手は大きくて気持ちがいい。ずっと撫でていて欲しいと思ったのにすぐ離れてしまった
「さて、ご飯だ。行くぞ」と言い翔唯さんは僕に近づいて、お姫様抱っこをした
「え!あっ!ちょっと!恥ずかしいですし!重いから下ろしてください!!」
「重くなんかない。むしろ軽い。もっとご飯を食べないとな」
軽くはないだろうけど、スタスタと歩くので、翔唯さんは、力持ちなんだなぁ~なんて思う
丁寧に座らされて、翔唯さんも向かいの椅子に座り、ご飯を食べる
今日の朝ごはんは、パン、この前パンが好きって言ったからかな?
「なぎ、今日はどうしようか…」
「ど、どうしようかとはどういうことですか?」
「いや、何したい?」
「ええっと…」何したい?って言われても、この部屋からは出れないわけであって、何もすることがない
だから「翔唯さんのしたいことをしたいです!」と完璧な答えにしておいた
「そうか、それで後悔しないんだったらいいんだが…まぁ、ご飯食べてからのお楽しみだ」と俳優並みの笑顔で言われた
ま、眩しい…こんなαが僕の運命の番だなんて笑えるよね…
まさか!B専だったり…B専じゃないと、僕となんでいるのか分からないよね
それにしても、整っている顔だな~と思いながらじーっと顔を見つめる
「そんなに見つめられると、勘違いする」
「あっ!!!!!…///」
目が合わないからいいと思ってたけど、知ってたのか…
「すみません。あまりにもかっこよくて…」って何言ってんだよ!僕!!いや、事実なんだけど!
かっこいいなんて言ったらダメだろ
「・・・今、かっこいいって言った?」
「え?あ、はい」
「そうか…やはり、好きな人に言われると感じるものがあるんだな」
「・・・?」
感じるものって何?と疑問に思いつつも、朝食を食べ進め、食事を終えた
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