出会い編 第八話

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出会い編 第八話

玄関から自分の部屋を見渡すと、どうしよう…という気持ちが込み上げてきた もう、元の会社にも居られないし…。 あの、かっこいい声をしたお兄さんにも会えない…。 ってなんであんなにお兄さんのこと気にかけてるんだ!? でも、ずっと頭の中でリピートされてる… また、会えるかな まだ、顔も見たことなくて声しか聞いたことないけど、どうしてこんなに考えてしまうんだろう ま、いっか!寝よ寝よ!とスーツを脱いで部屋着に着替える あ、その前にお風呂~お風呂~とルンルン気分でお風呂に入りそのまま寝た *** それから、合否を待つ日々が続き、今日やっと合否の書類が届いた 「ふぅ~」と深呼吸してちょっとずつちょっとずつ紙を出していくと、“採用”と書かれていた 「・・・って!えぇ~!?」 だって、不採用って言われてたよね?ま、まじ!?いや、僕の見間違えかも…。と思い、再度見るとちゃんと採用と書いてあった ええっと、入社日は△月〇〇日で、配色部署は総務部だ さ、採用された… 夢!?と思い頬を摘んでも痛い… 「現実だ…」 早速、部長に連絡しとこ!と思い携帯を取って部長に連絡をする 電話をかけたらも数十秒ぐらいで「もしもし」と部長の声が聞こえた 「部長!僕、採用されました!」 「あぁ~良かったな。それじゃあミッション頼んだから…あ、それと、このミッションを3ヶ月以内にやらないと強制的にクビだからな。よろしく…ピーピーピー…」と電話が切れてしまった …3ヶ月以内!?ちょっと無茶じゃないですかね!部長!と言いたかったけど、押されてしまった 「はぁ~3ヶ月以内に見つけられるかも不安だし…」 も~!どうなっちゃうんだろ… と不安を抱えたまま入社当日… 改札は通れ、総務部にも行けた 総務部と書かれたドアの前に立つ 昨日、社長の顔は見なかったけど、総務部の概要を見た 普通の総務部とオメガ専用の総務部があるらしい どうやら、オメガ専用の部署は番をしている人や、番契約をした人、つまり恋人がいる部署! 働きたいオメガもこの世の中には沢山いる!だから、この安心して過ごせる部署が誕生した 番契約のされてないオメガはもちろん、他の部署だ なぜこの部署に配属されたのかは分からないけど、これから、頑張らなくちゃ!スパイがバレないためにも!と気合を入れ、ドアを開けた
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