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「え・・ずっと口説いてるんですけど。」  金子さんが悲しそうに言うので笑ってしまう。 「え・・まじで。」  さらに悲しそうに言われて、ヒーヒー言いながら笑うと、百瀬さんも笑いだす。 「ちょっと!森さんと俺、全然イケるでしょ!?ほら、並んでると、ね?お似合いでしょ!?」  みんなに向かって金子さんが言い、周りから 「お前に森さんは100年早い」 なんて声が飛んできて、 「え?私いくつだと思われてるの?」 と言うと、笑いが起こった。私も笑っていると、ふと達喜と目が合い、息を飲んだ。  達喜が私を見て、この上なく優しい目で微笑んでいる。その目には涙が光っていて、私は驚いて見入ってしまった。  わざとらしく変な顔を作って、達喜がおどけて見せる。今度は私が泣きそうになって、口をへの字に曲げた。 「あー、また同期でアイコンタクトして。」  金子さんが拗ねたように言い、私は慌てて彼を見る。百瀬さんが 「永山部長には勝てませんよ、金子さんじゃ。」 とシラっと言うので、なんだか金子さんが気の毒で、やっぱり笑ってしまった。
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