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お開きになり、二次会に向かう人、帰る人と、ダラダラと流れて解散していく。達喜と少し話したいと思って探していると、みんなから少し離れた場所で電話をしていた。
終わるまで待とうと、遠くから眺めていると、スマホを耳に当てたまま達喜が顔を上げ、あたりを見回す。そして誰かを見つけてパッと笑顔になった。
駆け寄ってきたのは、出口さんだった。
2人はそれぞれ通話を終了して歩み寄る。達喜が鞄から小さな包みを取り出して差し出すと、出口さんは嬉しそうに微笑んでそれを受け取った。
これ以上見ているのは悪い気がして、私は踵を返して駅に向かった。
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