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結構勢いがついてしまい、しかもガッツリ合わせてしまい、チュっというよりはムチュッとしたキスになる。
ゆっくりと離して達喜の目を見ると
「いいもんもらった。」
と目を細められて、笑ってしまう。
「私、達喜に惚れてるの。」
達喜が目を見開き
「それはないだろう。」
と言う。
「惚れてるんだもん。」
「惚れた男に抱かれて、あんなシラーっとしてられるもんか?」
真顔で訊かれて、私は申し訳なさでいっぱいになり、またキスをした。
「いや、誤魔化されねーよ?」
またキスをすると、達喜がじっと私を見て
「まだまだ。」
と言う。私は笑って、またキスをした。達喜が私の頭と腰に手を添えて、深いキスに代えていく。私も応え、お互い夢中でキスをした。
間近で見つめ合うと、達喜が
「まずい。一瞬、職場だということを忘れた。」
と呟くから
「私も。」
と微笑んだ。達喜も微笑み、おでこを合わせてくる。
「とは言え、まだ信じらんないんだけど。」
「そう?」
「うん。抱かれたら、またシラーっとするんじゃないの?」
「どうだろう?」
笑いながら言うと、
「なぁ、今夜、確認させてくれる?」
と目を覗き込まれた。また絡み合うようなキスをしたあと、私たちは見つめ合った。
「仕事、どうしよう?」
「もう今日は無理だろ。」
「うん、無理。お尻は大丈夫なの?傷口開かない?」
「怖いこというなよ。」
「それも含めて、試そうか。」
「集中できっかな?」
2人で吹き出し、またキスをした。
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