12.

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 その後、私たちはフロアに戻って帰り支度をし、足早に達喜の家に帰った。玄関の鍵を開ける時には、もう2人して鼻息を荒くしていて、みっともないことこの上なかったけれど、そんなことも嬉しかった。  玄関ですぐに抱き合い、キスをして、移動しながら服を脱ぎ、ベッドに倒れ込んで夢中で抱き合った。  達喜の目を見て、達喜の名前を呼ぶたびに、達喜がブルっと身震いした。 「すげー威力だ。」  苦笑してそう言い、 「もう、傷口開いてもいい。」 と言って、今までで一番激しく私と繋がった。  興奮と、快感と、幸福で、頭も体も弾けてしまいそうだった。達喜の名前と、気持ちいいという言葉を、何度も何度も繰り返しながら、ずっと達喜を見つめ続けた。 「知生、ヤバイ。俺、頭おかしくなりそう。ヤバイ。」  うわごとのように達喜が言いながら、私の中で果てる。動きが止まった後も、繋がったままでじっと抱き合った。まだ息が整っていないけれど 「達喜。」 と呼んだ。 「うん?」 「好き。」  達喜がさらに私をギュッと抱きしめて、私の髪に顔をすりつける。
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