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「お〜い。アンディ〜 おはよう〜」
「おはようロイ。相変わらず気の抜けた喋り方だね。」
「俺はヒーラーだからな。雰囲気が優しくなくっちゃ。」
「優しいのと気が抜けてるのじゃえらい違いだよ」
「ところで、今日妹さんは?」
「ミーナは討伐に出てるよ。昼頃には戻るから、飯はいつもの場所で僕たちと食べるってさ。」
「そうか。それじゃあとは… あいつだな。」
「そうだね。あそこにゴードンがいる。聞いてみよう。」
アンディとロイはゴードンに話しかける。身長は2m近くあり、筋肉質な中年男だ。とにかくでかい。
「ゴードン、おたくの娘さんは?」
「おうアンディ、ロイ。ラーラはいつも通り寝坊だ。俺が家を出る時まだ寝てやがった。」
「まったくしょうがないなあいつは」
ゴードンと別れ歩き出す。目的地は学校だ。煉瓦造りの建物、噴水、夜が明け火が消えた街灯のランプ。そんないつも通りの街をしばらく歩いていると、凄まじい速さの足音が聞こえてきた。
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