海が凪いだら迎えに来てね。

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状況が理解できなくて、瞬きを何度も繰り返す。 ──え、これってプロポーズ? 何で【オメデトウ】ってお祝いのプレートが先に来てるの!?私が断るという選択肢は用意されてないの!?!? 「何固まってんだよ…早く受け取れよ」 って、、だから何で私が受けとる前提で話進んでるの!?!? 『い、いやいやいやいや!!何でもう私が受け取る前提で話進めてるの!?!congratulationって何!?これって終わってから持ってくるものじゃないっ!?何で先に持ってきてるの!?っえ、手違い!?ミス!?!?!?』 横で立って手を叩いているスタッフを軽く睨みつけた私に、凪砂がため息をつく。 「─…何もお前、相変わらずだな」 そう言って笑うと、中に収めされている指輪を手に取り、静かに私の左手の薬指にソレをはめた。
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