ティケットゥルァイ!

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外観に拘らなくなった人間関係は、逆に過失に鈍感になり、その対象の摂理を問いたがる。何故自分がこんなに回顧しなければならないのか?対象の摂理にストレスがあるに違いない。と…。「まさか…木橋先生はこのシチュエーションにする為に…。」小太郎はお茶目に自分の口を両の手で塞いだ。「あっははっ!空輝。気付いたか?空輝が結々ヶ原雄輝を殺めたのも…空輝の父君が手を汚したのも…すべてこの真壁蝨に心の臓を噛ませる為だったんだよ。空輝…すべて僕は知っている。」木橋喜太郎はイカれている。私は異常なまでの梗塞感に苛まれ、小太郎の心の臓をひと突きにせんと、小太郎が眼前に向かった。「わっ!何だよ!空輝…。よ、よしっ!好きにしろ…。」私は内心ほくそ笑んでいた。シカミカムラ条約の恩恵だと、眼前にある幼馴染みを憂さ晴らし程度に殺めれるなんて…最高何だと…。私はシカミカムラ条約に感謝していた。そうに違いない。 -完-
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