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民主主義とは開国に倣う。勿論、国在るならば民主主義は存在するのだが、原理は後から説かれがちだ。「シカミカムラ条約第十三条、脆弱な死は自者に至る。分かるな?空輝…お前は弱い…。幾度私の理想から免れたやら…空輝…私の理想は私の死角ぞ?」真守お父さんはそう俯き加減で憂いた直後、私の心の臓をその素手で貫いた。「分かるな…空輝。父さんは空輝を滅せない…。」真守お父さんは嘆き、腕を引き抜き去った。私の血を全身に浴びた真守お父さんはやはり、自戒、自虐を繰り返し、私は蘇生するのだ。「真守お父さん!!私は…私は死なない…かはっ!」私の確信は我儘に成り立ち、ただ此岸を極楽にしていた。
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