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「悠馬、キスしたい。してもいいか?」
「うん。…あ、でも、」
「大丈夫、外だからそんな不埒なキスはしないぞ。好きな相手だから心を込めてキスしたいんだ。…ダメか?」
「ううん、それなら…いいよ。」
何を想像したんだろう。また紅潮した肌色は悠馬の中の想像を反映して赤くしているのかもとおもうと心が騒ぐ。
「ありがとう。俺は悠馬が好きだって、伝わるキスをするから受け取ってくれ」
柔らかく'ふに'と唇が軽く沈む位のキスをする。
直ぐに離れてもう一度、角度を変えて悠馬のぽってりした唇にキスをする。
もうこれで終わりだろう、とおもわれる前にまたキス。
それからまた離れ、吐息が跳ね返るような至近距離で言葉を紡ぐ。
「好きだ。」
言って、キス。
離れて、また
「愛してる。」
言ってはキス、キス、キス。
ふっくら弾力のある唇を啄むように何度も吸って、繰り返すうちに彼の身体から力が抜けチーズが熱で蕩けるように俺に身を預ける身体を抱きしめながら「ちゅっ」と潤んだ音をさせる。
自然と薄く開かれた唇の上下を交互に軽く吸いながら角度を変えて俺はその柔らかさを堪能する。
下唇がぽってりしているのに反して上唇がツンっとかたいのがギャップがあってなお可愛い。
甘くて美味しいその唇がまるで「もっと」と強請るように俺を真似て応えてくるから開いた隙間から入り込んでとことん味わい尽くしたい衝動に駆られるが、それは約束した手前理性でグッと抑え込み、魅惑的な唇の弾力を十分に堪能するだけに留めた。
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