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ええめちゃくちゃベンチの横座ってくるじゃんこの人なに誰?
顔は美人!って感じの男の人
俳優…なのか?
アイドル?
「ふふっ君、オメガでしょ」
…よく見たらこの人もオメガだ
ネックガードを付けてる
…ん?
なんでバレてる?
「え、い、いや違います!」
「ハハッ!違うわけ!そんなにアルファにマーキングされてるのにー!
いいねぇ、どんな人なの?教えてよ。」
ぁ、あぁ…そーゆー…
マーキング本当だったんだな…
真由疑ってごめんね…真由は嘘なんかつかないのににぃが悪かったです…
「えと、付き合ってないんですけど…」
「えぇ!付き合ってないのにそんな執着されてるの?僕なら無理だね
嫌なら嫌ってちゃんと言いなよ?」
「うぅ…はい」
優しい人…なのか?
オメガだと分かると少し安心感があって
油断してしまう
「ところで君。名前は?」
「……雪乃 伊月です」
「ふーん。イツキっちねぇ」
い、ついつ、イツキっち?!
「僕はホタルだよ。知ってる?一応俳優」
「ゴメンなさい俺の家テレビなくて…そーゆー疎くて、」
「いいね!イツキっち!僕の名前は笠井 蛍だよ
芸名はホタル。良かったらまた調べてよ。
あぁそうだスマホはもってる?」
スマホはなかったらアルバイトなども簡単に探せなくなってきている
なので真由に色々教えて貰い買った
真由には同級生とメッセージ?のやり取りをしてもらいたくて持たせてる
真由は遠慮してたがもしも何かあった時に連絡は取り合いたい
「はい持ってます」
「LIME!交換しよ♡」
「…いいですけど俺、やり方分かりませんよ」
「全然大丈夫。僕がわかるから!教えてあげる一緒にやろ」
「ありがとうございます」
…
「そう、それでここをこうやって
QRコードを読み取ると、、
…
ほらできた!
僕の名前ほたるんにしとくね!」
名前を変える機能なんてあるのか…
ピコン
スタンプが送られてきた
よく分からない兎が頭を下げて『よろしくお願いします』とかいてあるスタンプだ
ならばこちらは
猫ちゃんのスタンプを送ろう
よく分からないが真由にプレゼントしてもらったのだ
「アハッ!これかわいい!LIMEの交換の仕方わかんなくてもスタンプはわかったんだね!変な人」
「妹に送って貰ったんです。」
「いいね!妹ちゃんセンスあるよ!
てゆーか敬語外しなよ!
敬語で来られるとこっちも緊張するんだけど?」
逆になんでホタル(さっきそう呼べといわれた)は最初からタメ口で来てるんだよ…
俺の見た目が幼いからだろ…
「う、うんじゃあ敬語外すね」
なんか数十分しか話してないけどお友達…になれた気がする
オメガの友達は今までいた事がなかった…とゆーか友達が今までいたことがなかったからなんか新鮮な感じだ
ア、「お、俺そろそろ仕事戻らないと!休憩の時間終わっちゃう!」
「えー!まぁそろそろ僕もマネージャーに怒られちゃうし…
ここのビルで働いてるの?」
「うん。バイトだけどね」
あ!ここのビルでのバイトはオメガ…禁止だ
やっぱり油断してしまっていた
バイトしているなんて言っちゃったら…
「あーーオメガって大変だよね
僕は特別鼻がいいから君がオメガだって分かっただけだよ安心しな
ここは特にアルファやオメガが多いし何も不思議には思われないよ
ただずっとここにいたからアルファの匂いがついただけだって思うしね。
君フェロモン一切でてないし
なにか飲んでるの?」
よ、よかった…この人は本当にいい人っぽい
「抑制剤を
副作用はすごいけどその代わりフェロモンが一切でなくなるんだ」
「え、その君にマーキングつけてるアルファは嫌がらないわけ?」
「やめてって言われたけど
別に番でも付き合ってる訳でもないし」
そう。ヒイロと俺は付き合ってるわけじゃない
「うーーーーん僕もやめといた方がいいと思うなその抑制剤
それ相当頭痛くなるし吐き気もするし
なんなら発情期と同じくらい体調不良になるよね?」
「でも発情期が来て働けなくなったりするよりマシだよ」
「ぜーーったい!そんな事ないってば
副作用なくて発情期抑えてくれるだけのヤツたっっかいからなぁ、ホントオメガに優しくない世界だよ」
…
「あぁ仕事に遅れるんでしょ?行ってきな
僕はもうちょっと猫ちゃん達に癒されてから行くから。」
ベンチから立ち上がり猫ちゃんを少し撫でてから出発する
お友達になってくれて
「ありがとう」
「なんの感謝だよ!早く行けぇい!」
ふふっ
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