ばれた

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緋彩side 「伊月さんってオメガですよね」 どう反応するか え、もし…は?何言ってんの?ふざけてんの? なんて言われたら タヒねる!!! 「ち!違います!」 え!この反応は… 「違うくないですよね!」 ここはゴリ押し! 「ごめ、ごめんなさい何でもするので黙っててください すみませんすみません」 …黙ってるってオメガってことをか? やっぱり伊月さんは…バース性を偽ってバイトをしているのだろう オメガは偏見にまみれていて肩身が狭いんだ …「謝らないでください!それで伊月さんはフェロモン…感じ取れないんですよね…?多分ですけど」 これで間違っていたら恥ずかしいな。 でも俺は俺のオメガに謝って欲しくなんかないんだよな 「え、えと、はい…」 良かったあっていた! これで運命の番なのにも関わらず伊月さんがこんな反応をしているんだ!! 世界の運命の番と出会った時の反応…なんてものを見ているとみんな会った瞬間目がとろんととしていて発情まではいかないとこまでいっている それはアルファのフェロモンによっておきていたのだろうか。 「やっぱり!先天性的なものですか?」 先天性的なもの…だったら俺以外のアルファのフェロモンを嗅いだことない…なんて状況も作れるわけか… いいな♡ 「ち、違います抑制剤を飲んでる副作用です…」 副作用…か 伊月さんはどんな抑制剤を飲んでいるんだ? そんなに副作用が酷い話は聞いたことがない 「じゃ抑制剤を辞めたら治るんですか?」 もしそうだったら…それはそれで嬉しいなあ♡ 「はい、な、治ると思います…」 ♡ 「よかった! じゃあ次から飲まないでくださいね。 俺の運命の番なんだから」 運命の番にそんな副作用でしんどい思いなんてさせたくないし俺のフェロモンも嗅がせたいし巣作りとかもして欲しい あぁ♡早く番になりたいなあ ━━━━━━━━━━━━━━━━ 伊月さん…簡単に流されてて心配だ… 今まで一体どれだけのアルファに…いいや考えないでおこう 誘って家に迎えに行くまでの間に かるく伊月さんのことをマネージャーに調べさせておいた まず家族構成 伊月さんと妹の真由さん2人らしい 生みの親は 母親(︎︎ ♀)がオメガで父親(♂)がベータらしい 母親は由緒正しき家庭に生まれてきていたらしいが父親と結婚するにあたって駆け落ちをしたらしい そして父親が事故で死亡… それから母親は気が狂ったように散財して行ったらしい 専業主婦からキャバ嬢へ… 最後はクスリの飲みすぎで死んだらしい 伊月さんが中学生の頃に … それから中卒で真由さんを育てているらしい なんて健気なんだ…俺が支援しようそうしよう 母親が残した借金だって返してあげよう… 嫌がるかな? だが俺は金なら腐るほどある あっ!!伊月さんが!!! 「伊月さん!メニューみます? 何食べたいですか?」 あ!あ!あ! 「あ!もしかしてお金の心配してますか? 俺が奢るので安心してください!」 ふふん多分そうだろう 伊月さんの事で分からないことは…あるけれど これから過ごすにあたって分からないことはなくしていくからな! 「え、と申し訳ないです」 そうか…やはり伊月さんの性格ではそうなってしまうか「…これはもう少し雰囲気が出てから言いたかったのですが」 俺は地べたに片膝をつき伊月さんに婚約指輪を差し出した! 「結婚を前提にお付き合いしてください!」 むり!キモチワルイ!なんて言われたら俺はどうなってしまうのだろうか… 「あ、え?っと、ん? 俺まだ緋彩さんと出会って1日もたってませんけど…」 !!やはり早かったか??? 運命の番に会って調子乗ってしまっていたかもしれない… … 「一目惚れ…この言葉は容姿やフェロモンにのみで惹かれていったようで嫌いなのですが 簡単に言えば一目惚れです!! でもその後に伊月さんと喋ったり伊月さんのことを調べていくうちにどんどん好きになっちゃいました!! お願いします!!!!!」 伊月さん!!!!!!愛してる!!!!! 「と、とりあえず!お友達からじゃ、ダメ、ですか?」 目が!!目が!!きゅるんってしてる!! 俺より身長が低い伊月さんは必然的に俺に上目遣いをしている!!天使すぎる! 「グッ、お願いします!!!フェロモンなんかなくたって惚れさせてみせます!!」 ━━━━━━━━━━━━━━ か、かわいぃ♡ 伊月さんがニコニコしながらパスタを頬張っている 熱いのかハフハフいいながらだ!!! よく聞け!!ハフハフ言いながらだぞ!?!! 地上に舞い降りた天使だ!! 伊月さんはメニューを決めあぐねていたので 俺の好きな定番メニューパスタをオススメしたら それにすると快諾したのだ! かわいい 俺のアドバイス聞いて素直にそれ通りにするのほんとに可愛すぎる 絶対俺のオンナにしてみせる!!
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