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オトモダチ
ピヒピ ピピピ
カチャ
まだ眠い…でも仕事…
起きなきゃ
「んー……」
短く伸びをして目を覚ます
真由とは横並びで寝ている
それぞれの部屋なんてないのは思春期の真由にとても申し訳ない…
抑制剤飲まないと…
そういえば緋色さん『飲まないで』なんて言ってたっけな
まぁ俺には関係ないか…
パクっゴクッ
水がなくても飲める抑制剤
とても便利
副作用マシマシだけど
お風呂に入り仕事着に着替える
髪の寝癖を少し整えて
もう出発
朝ごはんは食べない派だ
真由を起こしていかないと
「真由!おきてー!にぃ行っちゃうよ~!」
「んぅー…」
かわいい
今日も真由は可愛いがすぎる
どうしよう襲われたら
「あああああ真由を置いていきたくないよぉ~」
えーーーーー行きたくなくなってきたなあ
いや行くけど!
「おはよぉにぃ」
「真由おはよぉかわいいね
学校気をつけてね
寂しいけどにぃもう行くね…」
「うん。いってらっしゃい今日清掃のお仕事だよね?ヒイロくんによろしくね!」
なんでそこ仲良くなってるんだよ…
「うぅーー…ん?んんぅー
会わないと思うけどなぁ…」
「えぇ!そんなわけないでしょ!アルファの執着心なめすぎ!
にぃはもうヒイロくんGETしたものだと思ってふんぞり返っとけばいいの!」
えぇ…「俺にそんな執着心なんてないよきっと…
きっとただの気まぐれだよ」
「にぃいつか痛い目見るよきっと…
まぁいいや!早く行かないと遅刻するよ?」
え、あ、?「あああー!!やばい!!遅刻する!!
真由寂しいけどにぃ行ってくるね!
怪我とかしないでね!気をつけて学校行くんだよ!?」
「わかったわかった!早く行ってきな!」
うぅ…「行ってきまーす!」
ガチャ
アパートの階段をおり
自転車を手に取って爆速で漕ぐ
できるだけ節約したいから電車などは使わない
ずるいかもしれないが交通費は貰ってる
いけない節約術なので真似しないでくれ
正社員になっている仕事はバレてクビにされたらアルバイトと違ってすぐに就職は出来ないからしっかり電車でいっている
.
.
.
ひとつすごい坂があってそれがすごーく疲れる
はあ…
しんどっ!
そんなこんなでとうちゃーーく!
…ズキズキと頭が痛む
はぁ…副作用ってどうしてこんなに辛いんだ
まぁしょうがない安い代償だよな
この安さでこの効き目
そして副作用がないって方があやしいもんだ
「おはようございます。」
パートのおばちゃんに挨拶する
「おはよう。若いのに礼儀正しいわねぇ」
この人は初めてあったなぁ
多分俺がこのバイト4回目ってのだからそんな人の方が多いだろいけど
4回目なのにそんな1人でやってるの?って思われてると思うだろうか
前職で似たような清掃バイトをした事があって大した違いもなく1人で全てできていたから
2回目の途中にはもう1人でいいよね!って感じになってしまってたのだ
まぁいいけどさ!
使える新人って感じで名乗らせて頂きます!
そこから普通に仕事をこなしていった
.
.
あと…1時間ちょっとで休憩の時間だ
お昼ご飯はいつもおにぎりを握って持ってきてる
楽しみだ
はぁーー!!!!やっと休憩の時間だ、
お腹すいたぁ
ロッカーからおにぎりを取りだし
ポケットに入れ外に出る
俺は知ってしまっている
このビルの外にはベンチがあってそこには野良猫がわらわらといるのだ!!
だからそこでおにぎりを食べていつも癒されてる
いつもって言っても3回目だけど!
今日もみんないる、、!
かわいい
すわってモグモグする
おいしい…けど俺はおにぎりを作るセンスがないみたいだ
今日は塩を入れすぎてしまった
少ししょっぱい
真由に握ってもらった日はすごく美味しいのになあ
料理の才能がないみたいだ
たまに作って真由に美味しい!って大絶賛されるが真由は優しいいい子だから気を使ってるのかもしれない…
もうちょっと勉強しよう
おにぎりを食べてると猫ちゃんが膝の上に飛び乗ってきた
「か、かわいいい~!!!!」
なでなで
「あれ、こんな所に人がいるなんて珍しーね」
え、だれ??
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