別々に飛ばされた私達

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… 怖すぎてあの祭壇から逃げ出してしまいました 夜見です。 なんか、全く話が通じなくて怖かったんだもん しょうがないよね? うん、しょうがないね 町に逃げ出したけど、近くに洋風のお城があるんだよね そこから私を捕まえるために兵隊さんが来たりして… うん、考えただけで怖い とにかく、お金を貯めないといけないから ギルド?っていうところに行って クエストを教えてもらってクリアしたらいいらしい …こんな時に、由美がいたらいいのに 「すみません、クエストがほしいです」 「えっと、お名前は」 「如月 夜見です」 受付の方は、タブレットっぽいやつに私の名前を入力したあとに すぐにこちらに戻ってきた 「もしかして、世にも珍しい女性の勇者様ですか?」 …勇者って男子が基本なの? 「えっと、なんか勇者様って言われてる人です」 一応、挨拶?したら 「勇者様に会えて光栄なので、これ全部もらってください!」 といって 鞄、防具、武器、着替え、タオル、食料、水、そのた生活用品諸々 渡された 移動が大変だからいりませんとも言えず、 そのまま持って帰ることに。 あ、因みに召喚した人から家をもらったから 住む場所は大丈夫! 場所も一応覚えといた。 …それにしても、すごい一日だった 「おーい、夜見!ちょっと止まって〜」 え、由美? そう思って止まると 目の前を矢が通り過ぎていった 少しかすった頬から、血が流れた … 人生の中で一番恐怖を感じたかもしれない。 「危ない危ない  夜見に当たっちゃうところだったね」 そういう由美は返り血だらけ 血まみれの武器をいっぱい抱えている。 「…私の家、来る?」 「もちろん!」 最強の由美が来てくれたし もう何も怖くないかもしれない …由美のことが怖くないといったら嘘になるけど
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