別々に飛ばされた私達

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気づいたら なんか祭壇的なところに居て 勇者様〜って言ってくる謎の集団が居て … どういうことでしょうか 「あ、やっと起きましたか」 …誰です?この金髪の女の人は 「ここの世界は魔王が支配しております。 ほとんど最強な魔王ですが 異世界人の攻撃は効くようなので 異世界人を召喚したら貴方がやってきたのです。 なので、貴方は勇者として魔王を倒していただきたく…」 「ちょっと待って下さい!」 待って待って待って どういう事?! 由美はいないし、なんか異世界に飛ばされたっぽいし チョット待って、脳内パンクする …ていうか、寝起きの人に話す情報量じゃない気がするんですけど?! 「私、魔王とかそういうの倒せないと思います。 だいたい人型ですし、殺人はちょっと…」 「大丈夫です!ここの魔王は闇の血が少し入った人間ですが 冷酷非道なので殺人ではありません。 ただ、処刑しに行くだけです!」 だめだこりゃ 話が全く通じない 「あの、まずあなたの名前を知らないんですが…」 熱心にさっきから話しかけてきた金髪の女性。 目はタレ目で、喋らなかったら優しそうな雰囲気。 白くて無地のワンピースを着ているだけで、装飾品はなし。 …予想では召喚してきた人なんだろうけど 「それは失礼しました。私はマリアナ。 貴方を召喚したものです。 できればマリーと呼んでください」 やっぱり 「…あの、私は如月 夜見と言います。 知らないと思いますが、私の別人格…片割れの由美を知りませんか?」 私と同じような見た目なんですけど…と、ダメ元で言うと 「あ、はい。見かけましたよ」 「ホントですか?!」 飛ばされたことでなんか、体でももらえたのかな? でも、本当に良かった〜 「勇者は2人もいらないので、地下牢に閉じ込めております!」 「…はあ?」 後数日したら死刑ですよ〜。とニコニコ笑顔で言うマリー …前言撤回 良くなかった。 ここの世界の住民、予想以上に狂っているのでは?
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