スタート!

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スタート!

「めーっちゃ暇!」 そう言って自室でゴロゴロしているのは神奈木 由美 極度のめんどくさがりやで 倫理観がない戦闘狂。 ゲームとかすると、モンスター倒しまくりすぎて次に進まないタイプの人。 私の別人格だ。 「いや、まだクリアしてないゲームあったでしょ。  それやったら?」 私は神奈木 夜見 オリジナルの人格で 極度の人見知り。 由美よりは常識人だと思う、けど …ホラー映画見た後、気づいたらテレビが崩壊してたらしいし 多分、私もやばいやつ。 由美は、物心ついたときから幻覚として近くに居て なにか嫌なことがあったらよく交代していた。 由美はスポーツなら何でもできるけど勉強は苦手 私は、勉強は上の下くらいでスポーツは普通 小さい頃から仲がいい私達は 他の人が見えるのならば仲のいい友達だと見えただろう。 私達は、外見も性格も好きなものも嫌いなものも得意なものも 何もかも違う。 でも、不思議と喧嘩はしたことがない。 それは、私に消される心配があるからだと思う。 だから、少し由美は私と距離を取っていると感じる。 喧嘩しそうになったらすぐに折れるのは由美だし 由美に色々我慢をさせても、全く嫌な顔ひとつしない。 そうやって、私達は同じ体を二人で使っていた。 「…あれ?夜見、こんなゲームあったっけ」 「由美が買ったんじゃないの?それか、誰かが入れてくれたとか」 由美が見せてくれたゲームは、よくある転生モノらしい。 私はほのぼのゲーしか買わないので、消去法で由美のだろう。 「ま、いっか。ゲーム使うね」 「はーい」 由美がゲームを起動してからの記憶が抜け落ちていて 気づいたら 別世界に居た。
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