用語説明

1/1
前へ
/2ページ
次へ

用語説明

*1浅草十二階(正式名称・凌雲閣) 当時の日本で一番高い五十二メートル(十二階)の高層タワー。浅草公園に建てられたそのタワーは「雲を凌ぐほど高い」という意味を込めて「凌雲閣」と名付けられた。 日本初のエレベーターを設置するも、度重なる故障で開業約半年で閉鎖となる。 *2ハガキ屋 絵ハガキを売る店。 明治時代末〜大正時代の東京には、数千軒ものハガキ屋があったとされる。 *3口入屋 奉公人を斡旋する職業。 現在のハローワークに酷似。 *4女給 食事を配膳する女性。 現在のウエイトレスに酷似。 *5舶来屋 明治時代中期頃に洋服屋を指して使われた通称。当時は仕立て上がった洋服を輸入して販売していた。 *6昼餉 昼食のこと。 朝食を朝餉、夕食を夕餉と言う。 *7正午のドン 江戸時代末期から一九二二年(大正十一年)まで行われたとされる、時間を知らせる為の空砲。日本では正午に撃たれることが多かった為、午砲と称されたが、その音から「ドン」と呼ばれることも多い。東京、仙台、名古屋、大阪、熊本など都市部を中心に行われていた。 *8敷島 中級品の口つき紙巻タバコ。大正九年~十四年にかけて、日本で最も売り上げの多い銘柄だった。 *9煮売り 惣菜を販売する職業。屋台を構える場合もある。 *10厨 台所。 *11鉄道 明治五年、新橋駅〜横浜駅間で正式開業した移動機関。蒸気機関車、陸蒸気(明治期)とも呼ばれる。 *12港崎の遊女 現在の横浜公園にあった遊郭で春を売る職業の女性。 *13身請け 遊郭で働く女性の借金と身代金を払い、仕事を辞めさせること。 *14禿 遊女見習いの幼女。平均年齢は約七歳前後。 *15階級 一八六九年(明治二年)~一九四七年(昭和二十二年)まで存在した貴族階級のこと。一八八四年に制定された華族令で階級が設けられ、公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵の五階級に分けられる。 *16膠 獣類から煮出したゼラチンが主成分の粘着剤。日本画を制作する際、岩絵具を溶く為に使用。 *17岩亀楼 港崎遊郭でも特に位の高い遊女屋。 *18岩絵具 主に鉱石を砕いて作られた粒子状の絵具で、膠(粘着剤)と混ぜ絵画などに使用する。特に青色は希少価値が高く精製に手間のかかる藍銅鉱を使用していた為、他の色に比べ高価だった。 *19吉兆祥瑞 めでたいことの兆し
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加