第4話

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「ヒカリ」  王はヒカリの正面で膝を折り、その表情を窺うように見上げた。 「本当にすまない。こんなことになって」 なんの感情も宿していない表情で、どこか遠くを見ているようなヒカリに、王は悲しそうな顔をした。 「何から話せばよいのかわからないが、まずは今まで私の正体を隠していたことを謝らせて欲しい」  王は手を伸ばしてヒカリの頬に触れようとした。 「……触るな」  ヒカリが発した一言に、王の手が止まる。 「面白かったか? 自分を殺したがってる人間を間近で見て、躍らせて、楽しんでたんだろ?」  目の前に暗殺を狙う張本人がいることに気付かず、あまつさえその相談を持ち掛けるなんて愚の骨頂だ。なんて間抜けな男だろうと、内心馬鹿にして笑っていたに違いなかった。
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