Kiss,kiss,kiss.〜another version〜

2/6
7人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
「おとなしくしろ。足、拭いてやるから」 「うにゃー」 「何だよその声。お前はネコか」 ベッドに転がし、部屋着に着替えさせ、 靴下で蒸れた足の裏でも拭いてやろうと 岸野の脛を持ち上げたら、 意味不明な声を出しやがった。 全く‥‥世話の焼ける奴だよと、 足の裏を濡れタオルで丁寧に拭くと、 寝息を立てる岸野に毛布をかけた。 風呂上がりから時間が経ち、 冷え始めた身体を温めたくて、 俺も岸野の隣に横になった。 しかし今夜は疲れたな‥‥と目を閉じた。 岸野は熟睡しているし、いざとなれば いつものように羽交締めで防御すればいい。 大丈夫、大丈夫だ‥‥ と、意識が沈下した瞬間、コトが起きた。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!