零話 初めての死

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零話 初めての死

俺はそこそこに徳を積んできた方だと思う。 人生をつまらないと思うことはあっても、それは一瞬で、何かをしていればその退屈は埋められる。 ただその一瞬までは   俺の名前は出雲 零(いづも れい) 三十一歳 平社員 給料五百万 童貞のつまんない奴だ 俺はいつも通り電車で通勤していた。 仕事場へは電車で三十分徒歩で十分ぐらいかかる。 電車に揺られていた時突然大きく電車が揺れた ガコンッ 「何だ?」 すると視点が回転した。 電車が脱線したのだ。 俺はその衝撃で手すりで頭を強打してしまった。 『......っ』 そこで俺の意識は途絶えた。
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