弐話 新たな人生の始まり

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弐話 新たな人生の始まり

「ん……」 目が覚めるとそこは家のようだった。 とりあえず自分の姿でも確認するか…… ベッドから起き上がった 「身体軽っ!」 元社会人の俺からすればこの軽さは久しぶりの感覚だ。 まるで羽が生えたようだ。 「これは期待できそうだ」 ちょうど部屋の隅に姿見があったので自分の姿を確認することにした……のだが 「は?」 何故かそこに写っていたのはまだ幼さの残る女の子だった。髪は白く淡い緑色が入っていて、目は翡翠色で顔立ちに幼さが出ていて、服装は何処かの貴族のようだった。 「は?え?は?何で俺女子になってんの??あの神騙した?というかことは……ピラッ」 「相棒がねぇぇぇぇぇ!」 確かに声を出した時少し高いように感じたが、気のせいだとばかり思っていたが、本当に女子になっていたとは……狐につままれるとはこういうことを言うのだろうか。何よりも相棒を無くしたのがショックである。 「もう何がどうなってるんだ……あ、そういえばスキルはどうなったのだろう?」 『スタータス認証 個体名■■■■のウィンドウを表示します』 なんか声が聞こえる。案内役か? ヴォンッ 「うぉ、何か出てきた」 目の前にでてきた画面を見てみると俺の情報が記されていた。 《個体名:■■■■ 種族:ヒューマン「?ガヒ。※?」レベル:1 職業:無職 称号:転生者 神に魅入られし者 死を経験せし者 スタータス:体力 100/100 MP 200/200 精神 20 筋力 50 「」スタミナ 50 俊敏 30 知力 50 ■■■■ ■■■■■■ スキル:ドルトン 神の叡智 経験し成長するモノ ■■■■■ ■■■■ ■■■■■■■■ ※補足情報:身長 136cm 体重 31kg スリーサイズ 69 49 61 ■■■》 「ところどころ文字化けしてたり、隠されていたり、余計な情報が書いてあったり……年齢と名前書いてないし……え?どうすんのこれ?……まぁ、それは置いとくか……とりあえずスキルの説明を見るか」 《ドルトン:あらゆる物の原子、分子の質量に干渉できる スキルを使用した回数に応じて能力が変化する。》 《神の叡智:神に認められたものにのみ与えられる。あらゆる事象への最適解を見い出すことが出来る。しかし、使用時に使用者に苦痛を与える。》 《経験し成長するモノ:あらゆる事象において得られる経験値を2倍にできる。対象はスキルを所持している者以外も含む》 何かだいぶチートじみている気もするが、デメリットがあるスキルもあるから調整はされてるのか……スキルも成長させられるんだな。 「ふと思ったんだが、さっき聞こえた声は何なんだ?」 『解 私は貴方様がこの世界で安全で快適に行動できるように星神ヘルタによって生み出された自動返答システムです。脳内に直接信号を送ってコミュニケーションをとっているので周りに私の声は聞こえません。』 つまり、あの親切な幼神が用意してくれた便利機能というわけか……なるほど、これは使えるな。 「よし、情報が整理出来たことだし探索してみるか」 俺はステータスウィンドウを閉じ、周りを見渡す。 化粧台に姿見、ベッドに本棚、トイレもあるのか……何か良い部屋だな。 「というか、さっきから何者の気配も感じないんだが、誰かいないのか?」 俺はドアに手を掛け外に出てみることにした。 すると…… 「キャァァァァァ」 悲鳴が聞こえたので声がした方に目を向けた。 そこには…………少女がいた
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