第一幕 二話 いざ、未開の地へ

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第一幕 二話 いざ、未開の地へ

門をくぐるとそこには… とても広い草原が広がっていた 周りを見渡すと、背中から羽が生えた羊や巨大な1本角の生えた豚、1mはあろうかという巨大な虹色のカエルなど日本では見たことの無い多種多様な生物がいた 『あ、あのカエルすごいレアなやつだよ』 「え?マジ?」 『マジマジ、あのカエル、ゲームで言ったらソシャゲのガチャで低確率かつ狙ったキャラをすり抜けなしで当てるぐらいの確率だよ』 こいつ例え方俗世に染まりすぎだろ... 「じゃあ、あのカエル倒したら何かレアなものでも落とすのか?」 『うん、あいつの落とすアイテムはこれから必要になってくるからね』 『てことで、倒そうか』 「どうやって?」 『こうするんだよ、見ててね』 『《ウエポンリクエスト》』 『《顕現》!《ショックスピア》!』 彼女がそう叫ぶと、彼女の手の中に槍が現れた その槍はとても鋭く、ピリピリと電気を発していた 『これをー』 『こう!』 ブンッ! ズドンッ 『ゲゴッ?!』 バリバリバリバリ 『…ゲゴ…』 ぐったりとしたカエルは光となって消えていった 「エグイ威力だな…」 アイルが放った槍は一直線にカエルに飛んでいき…刺さった、それもカエルの貫通する勢いで飛んでいったのに電気まで流れるもんだから、明らかなオーバーキルである… こいつは怒らせない方が良さそうだ コロンッ 『おー、落ちたよ』 カエルが消えたところに虹色の宝石のようなものが現れたので拾ってみた 「これは…」 《虹の宝玉》 「いかにもレアって名前だな…」 《虹色に輝く生物が稀に落とすことのある輝く宝玉 使用することで使用者の覚醒を促し、1つ使用するごとに使用者の潜在能力を引き出すことが出来る》 「とにかく強くなるためのアイテムってことか?」 『使ってみてよ』 アイルにそう言われたので使ってみることにした… 《虹の宝玉を使用しました 「ヒイラギ ハヤテ」の覚醒値が1上昇しました(現在1) 使用効果により「ヒイラギ ハヤテ」の潜在能力を解放します》 《スキル:クラフトを解放》 「スキル?」 《クラフト:レシピを解放することにより、多種多様なアイテムを作成することができる スキルの使用回数に応じレベルが上昇する レベルが上がるほどグレードの高いアイテムも作成可能になる》 「いかにもって感じの序盤スキルだな」 『何が開放されたの?』 「クラフトってスキルだな」 俺がそう答えるとアイルは少し驚いた顔をして、すぐに目を輝かせた 『スッゴイよ!そのスキル獲得できる人少ないから重宝されるんだよ!うんうん、流石私の見込んだ人間だよ!うんうん私ってやっぱりすごい』 このスキルそんなにすごいスキルだったんだな… 「とりあえず何が作れるか確認するか…」 《クラフト可能:ブロードソード 皮のカバン 木の箱 ガラスの板 ■■■■■》 1つ読めないのがあるな…そのうち作れる的なやつかな? 「とりあえずこの皮のカバンを作ってみるか」 《クラフトに必要なアイテム:動物の皮 麻の紐》 「まだ無理か」 『ま、そんなチートみたいに作ることは出来ないってことだね』 『遅くなったけどこの世界について説明するね』 『この星はラプラスっていう星で、本当は水神ビオラが管理してた星だったんだけど全然星の様子が変化しないから管理から外しちゃったんだ。それで私に押し付けられたってワケね。この星には一応種族の概念が存在して魔族、人族、エルフ族、その他諸々が暮らしているんだ』 「じゃあ何で開拓されてないんだよ」 『平和すぎるからじゃないかな?みんな仲良いし』 「思ってたんと違う」 『私もそう思う』 「平和なことはいいことだけどな」 『そうだね、それでどれかの種族には協力しなきゃいけなくてさ、どの種族に属すかは君が決めなよ』 「え?人間以外になれるのか?」 『なれるよ、何なら性別も変えられるけどキャラメイクみたいに何でも変えられるよ』 「ホントにゲームみたいだな…」 『まぁ私がお遊びで作った星だし基本なんでもアリよ』 つくづくバカみたいな神様だな 『で、どの種族にする?』 「人間でいいよ、性別も変えなくていいよ」 『へー、君欲が無いんだね』 「この身体に満足してんだよ」 『そんなモサいのに?』 「ぶっ飛ばすぞ」 『冗談だってw』
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