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勇者召喚
「「「勇者様、この世界をお救いください。」」」
何言ってんの?この人たち…それが私が最初に思ったことだった。なぜこうなったのか、遡ること数分前…
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私は蛇白鈴。大学1年生。年齢18歳の趣味はラノベを読むこと、動物を観察することだ
「ノース、お散歩行く?」
『主人殿、行かせてもらいます。』
「ノース、そういう言い方しなくていいよ。」
私には不思議な能力がある。それは動物と会話をすることができるというものだ。今までこの能力でどれだけ助かったか数えきれない。そしていつものお散歩のコースで家の近くの高校の前を通った瞬間、強烈な光に包まれた。あまりのまぶしさに目を閉じてしまい目を開けると見慣れた道路はなく石畳の部屋にいた。周りを見渡すと私以外にも3人の男子がいた。あとノースもいてホッとした。ここはどこだろう?すると
「「「勇者様、この世界をお救いください。」」」
「いやどういうことだよ。勝手にここへ連れてきてそれはないだろ。」
急にテンプレっぽいことしゃべってるよ。この人。
「元の世界に帰れるんだろうな。」
うわーこっちもかい。こいつら順応性高過ぎない?私もだけど。もう1人の男子は状況を理解できてないっぽい。まぁコレが普通の反応だよね。
『主人殿ご無事であられますか?急に視界が変わりましたが。』
「大丈夫だよ。」
毎回思うけど堅苦しい喋りかたじゃなくてもいいのに。
「説明するので、付いてきて来てください。」
なにやら魔王を倒して欲しいらしい。ラノベを見ていても疑問だったけどなんでいつのまにか受ける前提になってるんだろう?平和ボケした日本人ができると思うのか?こんな戦闘力もない一般人より自衛隊の方が役に立つと思うんだけど...。そう思いながら王座に行くとたぶん王様が
「@/&#¥$€%*#$/#&&#/##@ワースト=シュドラン=31世#*$」
えっ?なんて言ったの?名前しか分からなかった。
「勇者語でしゃべらなくともよいのですか?」
「/&/&/##/@$€¥%#*」
ほんとに何言ってるかわからん。
「/##@#$¥$€¥」
「俺は風祭真治。17歳だ。」
お約束よろしく翻訳されているのだろうか?すぐに答えるな?これは自己紹介する流れかな。
「吉良貴久です。16です。」
「え〜と俺は港川海です。歳は17でこちらの国のことは分からないところがあると思うのでよろしくおねがいします。」
言葉丁寧だね。
「私は蛇白鈴です。年齢は18です。」
歳あまり言いたくないんだけど。
「勇者様、ステータス魔法を使って自分のステータスを確認してくだされ。」
こういうのって“ステータスオープン”とか言ったら開くよね。あっ開いた。念じるだけでもいけるんだ。えっ…
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蛇白鈴 異世界召喚に巻き込まれし者 L v.1
職業・・・魔王(ビーストロード)
装備・・・異世界の服、ポーチ(アイテムボックス効果付き)
スキル・・・図鑑、獣友
契約獣・・・ノーム/北斗(魔狼) →
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
魔王!!!!えっ私討伐されるの!?
「&/@$¥€\|/」
「俺は銃の勇者だ。」
「ぼくは剣の勇者です」
どうしよう。魔王って言ったら殺される気がする。はっ!某小説サイトで魔王だけど魔物使いと言っていた人がいた気がする。
「私は魔物使いです。」
乗り切れた!!!!
「俺は武芸者だけど。」
何!武芸者といえば武士。武士=侍じゃん。カッコいいやつだ。めちゃくちゃ羨ましい。勇者とか贅沢言わないけど魔王になりたくなかった。絶対この世界じゃアウトでしょ。あれ?周りの目がおかしいような?
「さっさとでていけ。この狼藉者が、役に立ちそうにない職業はいらん。目の前から消えろ。」
何言ってるこの人は?差別でしょ。
「ちょっとおka」
「出ていきますよ。お望み通り。閣下。」
そう言って男の子は出て行ってしまった。するとノースが
『主人殿あやつ噛み殺しますか?』
えっほんとにやめて。
そして数日後………
やっと見つけた!
「えっと海くんだっけ。」
怪訝そうな顔された。やばい。怪しい人認定されたかもしれない。
「何でしょうか?」
「私、蛇白鈴。海くん、制服とカバンのまま行っちゃったから。冒険者っぽい服とお金渡すね。お金の価値かいた紙も入ってるから。」
言いたい事は伝えた。早口になったかもしれない。
「ありがとうございます。」
「じゃあ。」
なんかあの子昔近所で一緒に遊んだ子と似てるな。まっ、気のせいだろ。
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