旅の始まり

1/1
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ

旅の始まり

よし。荷物は準備オッケー。行こう! 『主人殿、よかったのですか?支給された武器をあの男にやって。武器がないのにもらった方がよかったのではないでしょうか。』 「大丈夫。あれ一部の武器だから。あの子武器に慣れてそうだったし、ノースいるしね。」 『そうだったのですか。しかし道中どんなことがあるか分かりませんし、気をつけた方がよろしいかと。』 なぜこんな事になったかというとあのクソ勇者1のせいである。名前でも呼びたくない。あの勇者召喚の後クソ勇者1にナンパされたのである。 //////////// 「ねえねえ君」 そう言って話しかけてきたのはクソ勇者1こと風祭真治である。 「何?」 急にどうした? 「君、俺の彼女にならない?」 チャラい、めっちゃチャラ男じゃん。 「いやならんけど。」 何言ってんの?こいつ。まさかナンパという行為をする奴いると思わなかった。それもひねり一切なしのすぐ断られて逆上するタイプのやつ。陳腐すぎる。こいつハーレム軍団でもつくりたいの?勝手にやって。私巻き込まないで。 「そういえばその犬、あの鈴峰一家殺害事件の時にいた犬だろ。家族守れない犬なんてダッセー。」 「グルルルルー」 「あのさー」 バンッ 「グホッ 何すんだ、おma...」 「黙って。あのさー、急に俺の彼女になれって言ってすぐ承諾するバカいる?それにノースのこと関係ないよね?君には。なのにさ、断られた腹いせにいちいち巻き込んで、暴言吐いて。そういうのなんていうか知ってる?自己中っていうんだよ。勇者に選ばれて誰にでもチヤホヤされる訳じゃないから。TPOわきまえて。」 「このー、」 「€%*°<*・:<×\^:〜…」 衛兵の人たちがきた。 「:%$〆×¥」 えっ?こっちきた!?もしかしてお咎めあるの私だけ!?するともう1人の勇者吉良貴久が 「何やってるんですか!人を殴るなんて最低ですよ。」 という。人の話聞けよ! 「この状況から見て悪いのは蛇白さん、どうみてもあなたです。」 はぁーー!?何言ってるの?何にも見てないくせに! 「あなたを指名手配しました。自首するなら今のうちですよ。」 やばい、何言っても通じない。おかしいでしょ。まともなやついないの? 『主人殿!こっちです。こっちから逃げましょう!』 私はノースがいる方向に走り出した。 「待ちなさい!」 待つかっつーの!そのまま飛び越えて...ん?ここって何階? 「わあーーーー!??!!」 あんなに高い所から落ちたわりには特に怪我もしなかった。なんか叫びまくったのがめっちゃ恥ずかしい。 『主人殿、本当にすみません。めちゃくちゃな逃走の仕方で。これしか方法がなかったもので。』 大丈夫。めっちゃ心臓に悪いけど。 「それよりノース、さっさとここから立ち去ろう。」 『御意』 こうして私達の逃亡生活が始まった。 ///////////// いやね、確かに殴ったのは私が5%悪いかもしれない。だけど、普通それで指名手配する?普通はしないでしょ。思い出しただけでむしゃくしゃしてきた。それにしても平和だなぁ。 『確かに魔物とかいう存在一切出てきませんね。』 そうなんだよ。一応わかってるよ。そっちの方がいいって、けどこんなに出なかったら不安にならない? 『まあなりますね。』 するとスライムが一体出てきた。ゲーム風に言うとスライムが現れた。かな? 「ピギー!」 あの国際的RPGのスライムに似てないな。まあ当たり前か。できれば友好的ni... 「あぶなっ!」 窒息させようとしただろ!完全にこいつと交渉できない。 『主人殿、今こそ武器を使うべきです!』 仕方がない。悪いが襲ってきたのはそっちだからね。ナイフを取り出し、スライムに狙いを定める。投げた。 シュッ ザクッ ボキッ 「ピギャー!」 ん?なんかイヤな音が...? 「あーーーーー!」 ナイフ折れてる。スライム殺せてるのだが折れた。嘘だろー?! 『あんな、柔らかそうなスライムごときでナイフは折れるものなのですか!?』 本当にそうだよ。スライムに手をつっこむ。うん、溶けない。そのままスライムの核、たぶん魔石だと思うけど取り出す。綺麗だな。それより課題ができた。 ...武器買わないと
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!